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多くの工場が石油を燃料に使う中、アブドゥールではオリーブの薪(枯れた木)を使います。やさしい火でゆっくり加熱することが、石けん作りには重要です。このような製法を守り続けている工場は、シリアでも同社だけです。
油を分解し、脂肪酸だけで作る近代的な中和法とは異なり、オリーブオイルをそのまま3日間ゆっくりと加熱され、火が直接オイルに当たらない特製の石釜が使われます。薪の加熱も利用して原料が最適に反応する状態を保ち、石けんが完成します。
できあがったばかりの石けんは、大きな枠に流し込み均一にならし、そのまま一晩ほど乾燥させます。そして専用のカッターを使って人の力だけで切り分け、ひとつひとつ刻印します。石けんの大きさや形がみな違うのはこのためです。
その後、美しいオリーブグリーンの石けんは積み重ねられ、一年間の自然乾燥を経て飴色に変化します。 |